研究紹介

(1)ICT1/YaeJタンパク質の機能解析

出芽酵母のページ

EPURESYSTEMを用いた機能探索

FDNAマイクロアレイ・リアルタイムPCRを用いた機能探索

説明のページ
培養細胞のページ
 

 NDSBは,非界面活性型の小分子化合物であり,タンパク質の変性かつ凝集を防止する安定化剤である。当研究室は,NDSBに着目し研究を進めてきたが,これまでNDSBは新たな効能として繊維状凝集体であるアミロイド線維の形成を抑える効果をもつことを示した。しかし,その抑制機構はまだ解明に至っていない。現在,NDSBと同様に両性イオン物質でありオスモライトでもあるCholine-O-sulfate(COS)を用いて,アミロイド線維の形成抑制効果を検討を行っている

C好気・嫌気条件下での培養

D二次元電気泳動・質量分析を用いたプロテオーム解析

(3)NMR法を用いたタンパク質の立体構造解析

 ヒトは言うまでもなく大腸菌でさえ約半数の遺伝子が機能未知のままである。 本研究室では様々な方法を用いて機能未知遺伝子の機能を解明することを目的としている。 ICT1タンパク質は,大腸菌
(YaeJ)などの真正細菌からヒト・マウスなどの真核生物までの多くの生物種に保存されている。加えて大腸ガンとの関連も報告され,非常に重要なタンパク質であることが示唆させるが,その機能はまったくわかっていない。私たちは,ICT1タンパク質の機能を培養細胞,酵母,大腸菌を使って以下のような様々な実験を行い,機能を解明しようと奮闘している。

説明のページ
IXの 機能解析
大腸菌のページ
 タンパク質は生体内のあらゆる場所に存在し,生命活動を担う最も重要な物質である。そのタンパク質の立体構造を明らかにすることはタンパク質の“形”を知ることであり,その“形”が酵素の触媒作用のようなタンパク質の機能と密接な関係がある。また,タンパク質の機能をより構造生物学的に原子レベルで理解することは,医薬を開発時には非常有用となる。 本研究では,NMRを用いてタンパク質の立体構造を決定する。そのタンパク質の多くは機能未知であり,その機能予測に重要な情報を与える。また、今まで明らかにされていない構造を,自分の手で一から“形”にすることができるのは非常に魅力的である。

@ICT1タンパク質の局在

AICT1遺伝子のプロモーター解析

BsiRNAを用いたknock-downにおける表現系の探索

(2)NDSBおよびCOSによるアミロイド凝集阻害機構の解明