本研究室を希望される方へ     
                         Update: 20/07/28
     【概要】 (ここは,少なくとも読んできてください)

【はじめに】
今年度の行木研のメンバーは,8名です(男子:女子=4:4)。現在の 主な研究は,「翻訳系/タンパク質合成系/リボソーム」に関するもので,実験の対象となる生物が,大腸菌,酵母,培養細胞,マウスというように,幅広いことが当研究室の一つの特徴となっています。

実験テーマはすぐにはわからないと思いますが,「生物・細胞」を成立させているメカニズムをDNAレベル・分子レベルで解き明かそうとしている研究室です。この点に面白さを感じてくれる人,歓迎します。


一方で,その実験は個人のものでなく,一つの大きな目標を達成する(論文を書き世界に知らせる)ための重要な一端を担っています。「科学」そして「研究」に対して責任ある行動・態度が必要です(社会人としての一歩です)。

また,実際に実験をする中で,問題点を把握し,その困難を解決し自分でやりぬいたとき初めて,本物の成長をすることができます(社会に出ても負けない力)。これは卒業をした先輩方を見れば一目瞭然です。

【研究概要】 〜誰も知らないことを最初に見つける!〜

ヒトを含め様々な生物種でゲノム配列は明らかになったが,機能が未知な遺伝子・タンパク質は未だ全体の半分を占めます。

我々は,誰も手もつけていないこれら機能未知タンパク質に対し,立体構造やバイオインフォマを手がかりにその機能を予測し,主に分子生物学・生化学的手法を用いてその機能を明らかにしていくことを目標にしています。


これまで,生物種間で非常に保存性が高いが機能未知であったタンパク質[ICT1(ヒトでの名称)/YaeJ(大腸菌での名称)]について,大腸菌,酵母,そしてヒト・マウスの培養細胞を用いて機能探索を試みてきました。
 最近やっとこれまでの研究が実り始め,このタンパク質が「何らかの理由で翻訳が滞ってしまったリボソームの停滞を解消をする」ことがわかってきました。この結果は,学会誌への発表そして学会発表を行い高い評価を得ました(発表論文のページ参照)。

ここでは詳細は書けませんが,さらなる機能未知遺伝子の機能解明に進んでいます。


【現在行っている研究(一例)】 
       個々の学生と話し合って,最終的に実験テーマを決めます。

(A) 細菌およびミトコンドリアにおける翻訳停滞解消機構(ribosome rescue)の解明:ICT1/YaeJタンパク質の機能解析

大腸菌,酵母,そしてヒト培養細胞を主に使って様々な手法・角度から研究を行う。

例:二次元電気泳動を使ったプロテオーム解析,qRT-PCR法を用いたmRNA発現解析,温度変異株を使った解析,ヒト培養細胞のプロモーター解析with 井上研),RNAi法を用いた遺伝子の発現抑制,ミトコンドリアの活性測定,Flow cytometry解析etc.

(B) 新規 抗生物質耐性遺伝子の機能解明

(C) 翻訳停滞解消因子のノックアウトマウスの作製および解析
  (with 本学 生体調節研究所 畑田研)


(D) 核内のパラスペックル形成に寄与するタンパク質の機能探索
  (with 井上研


(E) 翻訳停滞解消因子の結晶化およびX線立体構造解析
  (with 若松・寺脇研)

 


【卒研配属を希望する方へのコメント】
 

(1) 配属後,「ヴォート生化学(下)第4版」の輪講に参加して頂きます(週一,1月中ごろまで)。転写と翻訳の章のみです。やっている時は大変ですが,終わってみれば予想以上に得るものは多いかと思います(達成感があります)。
そして,
3月初めから卒業生からの引き継ぎをしながら実験が始まります。4年次では,11月に中間発表会があります。院試休みもあります。

(2) 若松研,井上研とは同じ講座ですが,研究室運営は独立です(日々のミーティングなどすべて別)。当然,研究テーマも大きく異なっていますし,研究室の雰囲気もまた違います。この点はよく注意して選択してください。

(3) 本研究室を希望する方は,「大学院志望」の方がほとんどです。就活時には,研究・開発職や技術職が多く,直近では食品の開発職です。(「卒業生」のページを参照)。

(4) バイトは,実験・研究と両立できるなら特に問題はないです。


(5) 実験が好きな人には向いています。実験をめんどくさいと少しでも思ってしまう人は,避けた方がいいです。



(6) タバコを吸う人と,ズボンの裾を地面に引きずって歩くのが好きな人は,ご遠慮ください(マジに)。


(7)「人の上に立つ人物になってほしい」と心から思っています。

最後に,厳しいことが多いでしょうが,「発見する」そして「考える」喜びも同じくらいあるでしょう,きっと・・・・・

【連絡先】E-mail: nameki (アット) gunma-u.ac.jp  場所:4号館2階 4210



(その他)
メールを書く際の注意点

研究室紹介(桐生タイムスより)

  
○ 実験をするのが好きな人に向いています。
○ DNAクローニング(遺伝子組み換え,PCR)は,全員できるようになります。
○ 抗生物質耐性(薬剤)に関する研究が,始りました(薬に興味ある方もどうぞ)。
○ 微生物では,大腸菌(野生株とヒト常在株)およびパン酵母,動物細胞では,培養細胞,ゼブラフィッシュなどを扱います。
○ これらの生物を使って,「細胞・生命」を成立させているメカニズムをDNAレベル・分子レベルで解き明かそうとしている研究室です。

○ 配属されるとすぐに「ヴォート生化学」の読み会が始まります(週1日)。日程は,参加者に合わせます(テスト期間はしないとか)。
○ 3月始めから,卒業する先輩からの実験の引き継ぎがあります。
○ 決まったコアタイムはありません。 ただし,週一で,研究室の行事(ミーティングなど)があります。
○ 一部の人ですが,医学部(昭和)の共通機器室で実験することがあります(評判はいいです)。
○ 元気な学生が多いです。